D-アミノ酸とL-アミノ酸を識別する世界が生命科学研究の基準をシフトする

アミノ酸には光学異性体であるD体とL体が存在します。生物界は、従来よりホモキラリティの世界※1で、ほとんど全てのアミノ酸はL体であるといわれてきました。しかし近年、高等生物体内にもD-アミノ酸の存在が認められ、様々な機能を有していることが明らかになりつつあります。

資生堂は、これを生命科学に残されたフロンティアの一つと考え、D-アミノ酸とL-アミノ酸を識別する分析技術※2を進化させてきました。

この分析技術は、脳神経系における生理機能解析※3や病態解明・バイオマーカー探索(ALS※4腎障害※5 )、発酵食品の成分解析(酢酸菌、乳酸菌などの微生物代謝産物)など、基礎科学から健康・美容分野(食品化粧品)にわたる様々な領域へ応用され始めています。

このたび、皆さまにこの最新技術を用いた分析サービスを提供できるようになりました。アミノ酸光学異性体の一斉定量による"キラルアミノ酸メタボロミクス"をプラットフォームとして是非新しい研究領域を切り開いてください。

※1:光学異性体の一方の分子のみが存在する世界。※2:特許第4291628号「液体クロマトグラフ装置及び試料に含まれる光学異性体の分析方法」。※3:W. Kakegawa, et al. : D-Serine regulates cerebellar LTD and motor coordination through the 2 glutamate receptor. Nature Neuroscience. 14, 603-611 (2011). ※4:J. Sasabe, et al.: D-Amino acid oxidase controls motoneuron degeneration through D-serine. PNAS 109, 627-632 (2012). ※5:J. Sasabe, et al. : Ischemic Acute Kidney Injury Perturbs Homeostasis of Serine Enantiomers in the Body Fluid in Mice: Early Detection of Renal Dysfunction Using the Ratio of Serine Enantiomers. PLOS ONE, 9 (2014).

アミノ酸のD体とL体の定量分析受託

技術協力:九州大学大学院薬学研究院 濵瀬健司先生

ご提供いただいた生体液(血液、尿、脳脊髄液など)、組織、食物などに存在する対象アミノ酸のD体とL体の定量値を報告いたします。分析をご希望の方は、分析依頼書をダウンロードし、内容をご記入の上、FAXもしくはメールにてご連絡ください。前処理条件等を検討の上、お見積りいたします。(10アミノ酸10万円~)

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